エッセイ
三重県でのOB同士の交流の様子を伝える報告記事です。
2013年5月6日(月・振休)に第4回スズキ・メソードOB・OG会コンサートの指揮を務められた金森圭司先生が、6月2日(日)に故郷の三重県桑名市で金森先生のお母様、金森信子様の所属されている女声合唱団「くわな市民コーラス」の演奏会でヴァイオリンを演奏(共演)されました。会場となった桑名市民会館大ホールに駆けつけられた金森先生の後輩で、OBの清水優さんが、その時の様子を報告してくださいました。
「ヴィヴァルディが見た日本の四季」を金森先生がヴァイオリン演奏
金森先生(右)と清水優さん(左) そもそもこのコンサートは、5月のOB・OG会コンサートに私が出演した折に金森先生から直接お聞きして得た情報でした。
金森先生は四日市高校の先輩で、教室は異なっていたもののスズキ・メソードのヴァイオリン仲間でした。高校時代の文化祭で、金森先生がメンコンの第1楽章を、私がエックレスのソナタ第1・2楽章を演奏した想い出があります。金森先生が四日市高校を卒業されてからは一度も再会する機会がありませんでしたが、4月のOB・OG会コンサートの練習の際に41年振りに感激の再会をした次第です。
さて、当日共演されたのは、女声合唱・ヴァイオリン・ピアノのための「ヴィヴァルディが見た日本の四季」というテーマの演奏曲目で、四季折々の日本の抒情歌とヴィヴァルディの合奏協奏曲集「四季」の独奏ヴァイオリン部分をそれぞれ女声合唱団と金森先生が交互に奏でられ、ピアノが両者の伴奏として支え、時には旋律も奏でて、女声合唱とヴァイオリンのコラボレーションの間を取り持っているような感じでした。
具体的には、「春」 は滝廉太郎の「花」、「夏」は「城ヶ島の雨」、「秋」は「村祭り」、「冬」は「ペチカ」という、いずれも良く知られた日本抒情歌を女声合唱陣が歌い、金森先生がソロパートを奏され、ピアノが抒情歌の伴奏とヴィヴァルディの四季の弦楽伴奏部分を奏でていました。
金森信子様、ピアノの西久保由起様と そこへ、幾色もの濃淡のかかった光が揺れ動く照明効果もステージ上に施され、ファンタジーな世界へと聴衆を誘ってくれました。
不思議なもので、西洋音楽と東洋音楽の融合というか、両者には共通する要素が底流にあることを感じました。
金森先生のヴァイオリンの音色は素晴らしく、特に「冬」の2楽章の透明な澄みきった音色は印象的でした。OB・OG会コンサートの時の金森先生は指揮者としてのご登場でしたので、この日のヴァイオリン演奏を皆様にお聴かせしたかったくらいです。
さすがに演奏中の写真撮影はできませんでしたので、終演後、ロビーで金森先生、金森信子様、ピアノの西久保由起様と一緒に記念撮影して、少し変わった形での合唱・ヴァイオリン・ピアノの合同演奏を聴いた感動を抱いて桑名市民会館をあとにしました。