オックスフォード大学の日本公演を支援!
ヴァイオリン科出身で、オックスフォード大学に留学された日置駿さんが、1000年近い歴史を持つオックスフォード大学の公式オーケストラ有志による「ジャパンチャリティツアー」をアレンジ。「音楽を通してオックスフォード大と福島の子どもたちの架け橋を作る!」ことを目標に、クラウドファンディングをスタートさせたことを受け、OB・OG会公式サイトなどで、ツアーを成功させるために、ご寄付のお願いを積極的にサポートさせていただきました。
その結果、3月21日(木・祝)の慶應義塾大学藤原洋記念ホール(写真)での東京公演、そして3月24日(日)の福島県相馬市の相馬市民会館(エル・システマジャパン主催 相馬子ども音楽祭にゲスト出演)での福島公演を見事に成功されました。イギリスから自費で参加されたオックスフォード大学の学生たちの日本国内での移動費や楽器運搬費として、OB・OG会メンバーからも届いた寄付金が、見事に生かされたことになります。
OB・OG会第12回コンサート参加者募集
今回は、ヴァイオリン科ご出身の渡辺玲子さんと共演です!
年に1度の「楽器を持って集まろう会」、そして同じく年に1度、5月にコンサートを開催しているスズキ・メソードOB・OG会が、2019年5月12日(日)、国立オリンピック記念青少年センター大ホールで、多岐にわたり活動されているヴァイオリニストの渡辺玲子さんと共演します。
その渡辺玲子さんから、今回の共演に寄せて、メッセージをいただきましたのでご紹介しましょう。
OB・OG会でのモーツァルト協奏曲第5番の共演に寄せて
渡辺玲子さん 5月12日に開催のOB・OG会で、3回目となる共演をさせていただきます。今回のプログラムではモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番を演奏しますが、3歳半から7歳になるまで続いた私のスズキ・メソードの勉強過程での到達点がこのモーツァルトの5番のコンチェルトであり、最後に参加した小2の夏期学校では模範演奏をして鈴木鎮一先生に褒めていただいた思い出があります。大人になってからは、日本のオーケストラとも多くの共演の機会をいただきましたが、チェコのオーケストラとチェコ国内で、そして日本のツアーを通して共演したことも多く、私のレパートリーの中でも最も好きな協奏曲の一つです。
モーツァルトは5つのヴァイオリン協奏曲を1773年から75年にかけて書いていますが、第5番はワシントンDCのアメリカ議会図書館に存在する自筆譜のサインによると、1775年19歳の12月にザルツブルクで完成しています。他の4曲に比べて規模も大きく、モーツァルトのすでに成熟した創造性が発揮された名曲です。モーツァルトは1770年14歳の11月にザルツブルクの宮廷オーケストラのコンサートマスターに就任、ウィーンに移る1781年まで務めました。この仕事には、作品を書き、協奏曲のソロを演奏することも含まれていましたから、作曲家自身がこれらの協奏曲で独奏したことは当然でしょう。
第1楽章のオーケストラによる提示部の後の独奏ヴァイオリンのオープニングは、イ長調の和音の中で、花びらが開くように静から動への魔法のような瞬間があり、何度弾いても鳥肌が立ちますし、その後に続くアレグロは技巧的な華やかさと楽しさでいっぱい。ホ長調で書かれた美しくやわらかな第2楽章に続いて、「トルコ風」と銘打たれた第3楽章は、優雅なメヌエット風のロンドに挟まれた中間部で一転、トルコ風のリズムとエキゾチックな和声で疾風怒濤のドラマが展開されます。このように何度弾いても新たな喜びと驚きを感じさせてくれる素晴らしいコンチェルトです。
5月のコンサートで、皆様とご一緒にモーツァルトの美しくもドラマティックな世界を体験できることを楽しみにしています。
渡辺玲子さんとOB・OG会の共演は、ご自身のメッセージにもありますように今回で3回目。次のような歴史をこれまで刻んできました。
①OB・OG会発足コンサート〜2010年5月16日(日)
国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール
ヴィヴァルディ:合奏協奏曲「四季」〜春
独奏:渡辺玲子さん 指揮:豊田耕兒先生
②OB・OG会第5回コンサート〜2013年11月29日(金)
国立オリンピック記念青少年総合センター小ホール
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第2番から「シャコンヌ」
(ヴィオラ版:川本嘉子さん)
イザイ:無伴奏ヴァイオリン・ソナタ 第6番 ホ長調 Op.27-6(渡辺玲子さん)
ヘンデル=ハルヴォルセン:パッサカリア(渡辺玲子さん+川本嘉子さん)
モーツァルト:ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲 変ホ長調 K. 364
(独奏:渡辺玲子さん+川本嘉子さん)
モーツァルト:ディヴェルティメントK.136より第3楽章(アンコール)
(コンサートマスター:渡辺玲子さん、指揮:川本嘉子さん)
そして、3回目となる今回は、次のようになります。
③OB・OG会第12回コンサート〜2019年5月12日(日)
国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール
モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 「トルコ風」 K. 219
独奏:渡辺玲子さん 指揮:金森圭司さん
以下の内容で、出演者募集を2月1日より、開始しています。
「OB・OG会第12回コンサート」出演者募集要項
■日時 2019年5月12日(日) 開演13:00
■場所 国立オリンピック記念青少年総合センター 大ホール
→アクセス方法
■応募資格
(1)スズキ・メソードOB・OGの皆様
(2)スズキ・メソードを学ぶ大人の会員の皆様
(3)できるだけ多くの練習にご参加ください。当日午前中の「リハーサル」への参加は必須です。
※いずれも「OB・OG会」にご入会されることを前提とさせていただきます。
■募集人数
約50名(ヴァイオリン32名、ヴィオラ8名、チェロ8名) の弦楽器
※ ヴァイオリンパートは、音のバランスなどの都合でご希望の担当パートを変更させていただく場合がございます。
■募集期間
2019年2月1日(金)〜4月1日(月)
■曲目
①パッヘルベル:カノン
②モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 「トルコ風」 K. 219
③ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲イ短調(a-moll)より第1楽章
④鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲
※複数の曲に応募可能です。
※a-mollとキラキラ星変奏曲は、どなたでも出演できます。
※フルート科もキラキラ星変奏曲にオブリガートで参加可能です。
※ご参加いただけることになりました方には、楽譜をダウンロードできるサイトアドレスをお知らせ申し上げます。
■練習日程
①4月29日(月・祝)13:00〜16:45
国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟練習室41
②5月6日(月・祝)13:00〜16:45
国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟練習室42
③5月11日(土)13:00〜16:45
国立オリンピック記念青少年総合センターカルチャー棟練習室42
④5月12日(日)午前中の1時間程度(ステージ・リハーサル)
国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール
⑤5月12日(日)午後(本番)
国立オリンピック記念青少年総合センター大ホール
※詳しい練習日程は、楽譜送付時にもお知らせします。
■練習指導
・指揮者 金森圭司さん(ヴァイオリン科出身、医師)
・スズキ・メソード指導者
■参加費
・モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲第5番に参加希望の方 8,000円
・パッヘルベルのカノンのみに参加希望の方 4,000円
・a-mollとキラキラ星変奏曲のみの参加は、無料です。
※モーツァルトに出演される方は、その他の曲にも参加可能で、同料金です。
※カノンに出演される方は、a-mollとキラキラ星変奏曲にも出演できます。
※参加費は練習時に集めさせていただきます。
■申込先
下記申し込みフォームをご利用ください。
※記録のためのDVDなどの作成、および公式サイトなどでの当日の写真を公開させていただきますことに、ご同意いただける皆様にご出演をお願いします。
■お問い合わせ
お問い合わせは、メールでお願いします。 お問い合わせメール
OB・OG会第12回コンサート終了しました!
渡辺玲子さんの「音楽」に酔いしれた時間でした!
指揮の金森圭司さんと渡辺玲子さん 5月12日(日)、国立オリンピック記念青少年総合センター大ホールで開催された「OB・OG会第12回コンサート」。演奏したモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番は、スズキ・メソードでヴァイオリンを学ぶ子どもたちにも、もちろん指導者の皆さんにもおなじみの曲ですが、スズキ出身のヴァイオリニスト、渡辺玲子さんの手にかかると、こんなにも魅力的で、神がかり的なオーラを伴った演奏になる、という名演となりました。
「長い曲、と思っていたのに、アッという間に終わってしまうほど、楽しかった」「渡辺さんご自身が、とても楽しんで弾かれていて、それを指揮の金森圭司先生はじめ、OB・OG会の皆さんが嬉しそうに演奏されていたのが良かった」など、お褒めの言葉を数多くいただきました。演奏後、会場のあちこちでスタンディングオベーションもあり、演奏したOB・OG会の皆さんにとっても、とても手応えの確かなコンサートとなりました。
前日のリハーサルをご覧になられた野口美緒先生(関東地区ヴァイオリン科指導者)から、素敵なご感想をいただきました。
「玲子先生が前に立たれるだけで、『こういう音楽にしよう』というオーラに包まれて、オーケストラが活き活きと演奏していました。心が震えるほどのソロの音の伸び、説得力、変化の幅。冒頭や、劇的な転調の箇所などは音程の大切さを追求。メロディを音や拍で合わせるのではなく、音楽がどこに向かうのか、流れを共有し、必要なところに時間をかけ、呼吸することも確認。一つひとつの音を大切に、音色の変化についても探求されていました。スズキを大事に思ってくださっているソリストが、様々な年齢、音楽歴のOB・OG会メンバーに、一流の音楽を惜しみなく伝えられ、妥協せずに『真・善・美』を求める姿勢に背筋が伸びました。第2楽章では和音が美しく変化していく様子が色となって目の前に広がり、第3楽章は目の前で場面転換が行なわれるかのように雰囲気が何度も変わり、聴き終わると、まるでオペラを1曲聴いたかのような満腹感、感動で涙ぐんでしまいました」
渡辺玲子さんご自身も、「3歳半から7歳になるまで続いた私のスズキ・メソードの勉強過程での到達点が、このモーツァルトの5番のコンチェルトであり、最後に参加した小2の夏期学校では模範演奏をして鈴木鎮一先生に褒めていただいた思い出があります。何度弾いても新たな喜びと驚きを感じさせてくれる素晴らしいコンチェルト」とお話しされていたモーツァルトの5番コンチェルト。OB・OG会としても思い出に残るコンサートとなりました。
なお、予定されていなかったアンコールを急遽演奏していただくことになりました。舞台の奏者たちの思い、聴衆の皆さんの思いは「もっと、玲子さんの音を聴きたい」というのが正直な気持ちだったのです。瞬間的に絶妙な間を生み、それにとっさに応える形で玲子さんが選ばれた曲は、パガニーニ作曲『パイジエッロの「水車屋の娘(ネル・コル・ピウ)」の「うつろな心」による変奏曲ト長調(作品38)』。この曲は、ジョヴァンニ・パイジエッロが作曲したオペラ『美しい水車小屋の娘(Nel cor più non mi sento)』の中のアリアをパガニーニが編曲したもので、冒頭からコンチェルトのカデンツァのように超絶技巧が散りばめられた作品。導入部とテーマ、7つのバリエーションと終結部を演奏すると14分もの大曲ですが、この日は、カットバージョンでの演奏でした。
それにしても、急遽、アンコールすることになられたにも関わらず、圧倒的な技巧と情熱を注がれた玲子さんの演奏は、ものすごいサプライズ。この日が結成10年目のスタートとなるOB・OG会を後押ししてくださるような名演でした。
興奮冷めやらぬ舞台に、OB・OG会コンサートに先んじて開催された第24回アンサンブルフェスティバルに出演していた子どもたちや玲子さんも参加しての、ヴィヴァルディのa-moll第1楽章。そして会場からの飛び入り参加もあったキラキラ星変奏曲。舞台いっぱいの大人数でのフィナーレとなりました。
名古屋、四日市、大阪から参加するメンバーもいて、輪が広がってきました 今回のOB・OG会コンサートには、新しく参加されたメンバーも多く、演奏活動はもちろんのこと、舞台セッティングなどそれぞれの役割分担にも積極的な動きがあり、演奏には参加せず、裏方でサポートに徹したメンバーもいました。そして、終演後は、夜遅くまで賑やかに交歓風景が展開されました。スズキ・メソードで育ったOB・OGたちに、「大人のスズキ」を実践中の方など、幅広い世代が集まるOB・OG会ならではの光景と言えるでしょう。
2020年は5月10日(日)、同じ会場での開催がすでに決定しています。
スズキ・メソードOB・OG会には、スズキ・メソードで学んだことのある方なら、どなたでも参加できます。また、現在、スズキ・メソードの教室で学ばれている「大人のスズキ」の皆さんもOKです。奮ってご参加ください。
→OB・OG会に入会するには
スズキ・メソードOB・OG会 2019年定時総会のお知らせ
総会+恒例の懇親会付きで、開催しました!
本年も以下の通り年次総会を開催いたしました。
【日時】7月10日(水)18時〜21時
【場所】イル・バーカロ新宿3丁目店
新宿区新宿3-4-8 京王フレンテ新宿3丁目 B2(地下2階)
Tel:03-5269-8528
東京メトロ副都心線、丸ノ内線、都営新宿線「新宿3丁目駅」C2出口
【会費】4,500円
総会では、先日の渡辺玲子さんとの思い出深い共演や、昨年の大阪での「楽器を持って集まろう会」などの活動報告がありました。また、OB・OG会発足10周年となる新年度の活動予定では、2020年5月10日(日)に竹澤恭子さんとの共演がようやく実現すること、そして2019年12月29日(日)に「楽器を持って集まろう会 in 富山」を実施することが発表されました。また、新年度の役員、事務局体制も承認されました。引き続き、木村眞一会長、紿田俊哉副会長のお二人に、舵取りをお願いしました。事務局には若いOBにも参加いただき、刷新を図りました。会員の皆様には、別途、総会資料を郵送させていただきます。
昨年に続き、才能教育研究会の早野龍五会長にもOBとして参加いただき、また、ヴァイオリニストの加納伊都さんも加わるなど、楽しいひとときになりました。
2019年12月29日(日)、
「楽器を持って集まろう会 in 富山」を開催します!
これまでに東京・松本・名古屋・京都・大阪で開催されてきたスズキ・メソードOB・OG会が主催する「楽器を持って集まろう会」。いよいよ北陸富山で初開催となります。「楽器を持って集まろう会」とは、昔懐かしい合奏練習会のこと。集まった皆さんで、指導曲集を使って音を出してみましょう。今回は、北陸越地区のヴァイオリン科指導者の中川洋司先生、納原久顕先生のご指導でお楽しみいただきます。合奏を楽しんだ後は、冬の北陸の美味い肴で懇親会を開きましょう。
楽器を持って集まろう会 in 富山
■日程 2019年12月29日(日)
12:30 現地会場に集合
13:00~16:00 楽器を持って集まろう会
16:00~16:45 成果発表会
18:00~ 近くの会場にて懇親会
■会場 ボルファートとやま 9階「称名の間」→map
富山市奥田新町8-1
JR富山駅北口より徒歩5分
→参加フォーム
■内容 合奏
教材としてヴァイオリン科指導曲集を中心に音出しを楽しみます。
次のような曲目を演奏してみましょう。
楽譜をお持ちの方は、ご持参ください。
・合奏用第2ヴァイオリンに収録の曲(指導曲集1~3巻)
ちょうちょう、こぎつね、むすんでひらいて、
クリスマスの歌、かすみか雲か、ロングロングアゴー、
アレグロ、無窮動、アレグレット、楽しい朝、習作、
メヌエット1,2,3、合唱(ユダスマカべウス)、
ミュゼット、ブーレ、メヌエット(ベートーヴェン)、
ガヴォット(マルティーニ)、メヌエット(3巻バッハ)
・ドッペル(バッハ)1楽章・弦楽伴奏あり
・a-moll(ヴィヴァルディ)1楽章・弦楽伴奏あり
・その他
■参加費 1,000円(楽器を持って集まろう会)
■参加資格
スズキ・メソード出身の方、
もしくは、現在、スズキで学ぶ大人会員の方
※久しぶりに楽器に触る方も、これを機会にお越しください。
※OB・OG会の会員でなくても参加できます。
※楽器を演奏されるお子さんやお孫さんとの参加もOK。
※楽器は演奏しないけれど、見学したい、という方もOKです。
■懇親会
楽器を持って集まろう会を楽しんだら、懇親会です。
会場が決定しました。
富山すし居酒屋 花より魚 会費:6,000円(税込・飲み放題付き)
住所:富山市新富町2-1-4 →map
電話:Tel.076-471-7015
■お申し込み方法
OB・OG会事務局に参加フォームでお申し込みください。
■お申し込み締切
2019年12月17日(火) 締め切りましたが12月22日までなら、お申し込み可能です。
地元、北陸出身の皆様をはじめ、その他の地区からもたくさんの皆様のご参加のお申し込みをいただき、ありがとうございました。皆さんで楽しみましょう!
2019年12月29日(日)、
富山市で「楽器を持って集まろう会」を開催しました!
これまでに東京・松本・名古屋・京都・大阪で開催されてきたスズキ・メソードOB・OG会が主催する「楽器を持って集まろう会」。曇天の多い北陸で、この日だけ、抜けるような青空に恵まれ、秀峰「立山」の凛々しい姿が街中から見られる北陸富山で初開催となりました。
「楽器を持って集まろう会」とは、昔懐かしい合奏練習会のこと。集まった皆さんで、指導曲集を中心に音を出してみました。今回は、北陸越地区のヴァイオリン科指導者の中川洋司先生、納原久顕先生のご指導に加えて、関東地区からは小林庸男先生、そして京都支部の江村孝哉先生、美由紀先生ご夫妻も参加され、京都支部で保存されていた、ヴァイオリン科指導曲集第1〜3巻までをヴァイオリン4部合奏に編曲された楽譜を初見で弾きながら進んで行きました。
ヴィオラパートで参加の皆さんは、ヴァイオリン合奏譜の第3パートを、そしてチェロパートで参加の2名は、ヴァイオリン合奏譜の第4パートを演奏!当然ト音記号で書かれていますので、ト音記号を読みながら、ヴィオラもチェロも1オクターブ下げて演奏する妙技を披露することになった次第です。
2巻までの合奏を楽しんだ後、休憩を挟み、恒例の自己紹介タイムです。今回は、これまでで一番多い、23名もの方々が集まりました。東京、千葉、神奈川、新潟、富山、名古屋、四日市、京都、大阪と各地から年末の忙しい時に、「楽器を持って」集まってくださったわけです。自己紹介の内容などは、この正月休みの間に整理して、ここでお届けする予定です。
後半は、「楽器を持って集まろう会」では恒例の、ヴィヴァルディのa-mollとバッハのドッペル。どちらも第1楽章を弦楽伴奏版で演奏しました。ここ富山でも、これまでのようにソロと伴奏の組み合わせを臨機応変に編成。ヴァイオリン科の皆さんは、すべてが1回はソロを担当する形で(多い方は何度も)、楽しむことができました。そして、中川先生が用意されたルロイ・アンダーソンの「プリンク・プランク・プランク」を演奏。この3分ほどの曲は、全編ピツィカートで演奏しますが、snap した弦が指板を叩く「パチン!」やピツィカートのグリッサンド、楽器の胴体を手のひらでこする「シュッ / キュッ」という音を入れるなど、遊びの要素がたっぷり。よくチェロの胴体を回すなんて芸当を披露するオーケストラもあるほど。年末にふさわしい選曲となりました。
合奏を楽しんだ後は、冬の北陸食べ尽くす、飲み尽くす懇親会となりました。市内の居酒屋さん「花より魚」に全員が再集結し、それぞれの出逢いや久しぶりの会食を楽しむことができました。お目当ての冬の味覚、紅ズワイ蟹も様々なスタイルとなって提供され、旬を満喫。チェロで参加された和田雅夫先生(元北陸越地区チェロ科指導者)のスマートフォンの画面中央から赤いハンカチを引っ張り出す素晴らしいマジックも飛び出すなど大いに盛り上がりました。勢いがついて、二次会、三次会に繰り出すメンバーたちもいました。
参加された皆さんの声です。
地元富山市から参加された山本正任(まさみ)さん
先日は大変、楽しい時間をありがとうございました。
娘と一緒に参加させていただき、始めは私がとても緊張をしていましたが、小さな頃から慣れ親しんだスズキの教本曲を、素敵な弦楽伴奏で演奏でき、やはり、皆さんで弾くことを素直に楽しく思えました。
そして、現在もお仕事をされつつ音楽を楽しんでいらっしゃる、OB・OGの方からたくさんのお話を聞けたことが、私にも娘にも刺激になりました。これからも長い長い、楽しい音楽との生活が続いていくように、目先のことに囚われることなく、子どもと演奏できる喜びを忘れずに、お稽古を進めていきたいです。
今回、富山でこのような会が開かれましたこと、大変ありがたく思います。
大阪から参加されたヴィオラの芝美奈子さん
大変お世話になり、ありがとうございました。とても楽しく勉強になる時間を過ごすことができました。
きっとたくさんいらっしゃる全国のOB・OGの皆さんにもこの楽しさを知っていただけたらと思いました。なんとなく敷居が高いように感じておられる人が多いと思うので、その壁を壊すことが大切に感じました。
住んでる所も年齢もバラバラでも、キラキラ星を弾けばみんなスズキファミリーで、その当時を懐かしんだり演奏を楽しんだりすることが、鈴木先生に繋がっているように思いました。
今年はスズキの他の教室の合宿に参加させていただいたり、OB・OG会の5月の東京でのコンサート、夏期学校、楽器を持って集まろう会とスズキの愛をたくさん感じる1年でした。
三重県四日市から参加の清水優さん
年に一度の楽しみ、「楽器を持って集まろう会」に参加するのは5回目。今までで最多の参加人数で盛況に終わり良かったです!
木村会長・紿田副会長・川野事務局長の三人が来られない中、新さん、服部さんご夫妻の最多参加者に加え、清水優の5回目、中村優友さん、娘の清水緋菜子の4回目、芝美奈子さんの3回目、数回振りの小林庸男先生、2年振りの江村孝哉先生たちの経験者が再び集まりました。
今回の最多参加人数を達成できたのには、三つの要因があったように思います。 一つには中川洋司先生がかつての教え子たちに呼びかけてもらったこと。そしてその教え子たちに参加してもらうためには、地元富山に帰省するであろう年末にあえて開催日を設定したことが二つ目。三つ目は楽器を演奏した後の懇親会で「日本海の海の幸を堪能できる料理」という設定をおこなったこと。
ここ3年間は11月に開催されていましたが、年末に開催するのも上記の一つ目・二つ目の理由から意外と有効なのかな、と思いました。
いずれにせよ開催地のスズキの指導者の先生の協力度が一番のカギとなるのは間違いないところです。その意味で、今回は中川・納原両先生の力に負うところが大きかったと思います。
今回の「集まろう会」で今までにない特色として、山本正任(まさみ)さん・華穂(かほ)さん母娘に参加していただいたことにより雰囲気が、すごく和んだこと。江村先生から京都支部で使われていたヴァイオリン4部の合奏譜を提供していただき、それを使用することにより、斬新なアンサンブルを楽しめたこと。アンダーソンの「Plink,Plank,Plunk」を中川先生指導の下でピツィカート演奏をして楽しんだことなどが挙げられます。
ただ個人的には、初参加の富山・新潟地区のOB・OGの方々と懇親会の場でほとんどお話ができなかったことがあります。席が狭く、固定席で移動できなかったので両隣りと前の人としかお話できず、二次会に行かなかった方とは、結局一言もお話することが叶わず、残念に思いました。過去の例からして、次回の「集まろう会」に今回参加した富山地区のOB・OGの方でまた駆け付けられることは、そうそう望めないことを思うと、一期一会の機会を大事にしたかった。その意味で言葉を交わさずにお別れしたのは何とも寂しい思いがしました。
反面、これも個人的なことですが、今回娘がバイトで忙しい中、東京から駆け付けてくれたこと、スズキの良き理解者てある妻が同行してくれたことは嬉しかったことです。