OB・OG会第16回コンサートを開催
スズキ・メソードOB・OG会第16回コンサートを、2024年5月12日(日)に国立オリンピック記念青少年センター大ホールで開催しました。
これまでならば、ソロを演奏していただくスズキ出身のゲスト奏者をお招きするわけですが、今回はお迎えせずに、趣向も新たに、懐かしい鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集の曲目をオーケストラのバックで演奏しました。
指揮には、京都で活躍されるヴァイオリン科指導者の江村孝哉先生をお迎えしました。弦楽伴奏はスズキ・メソード出身のOB・OGたち、そして現在レッスンを受けていらっしゃる「大人のスズキ」の皆様約20名の方が参加し、首都圏はもとより、遠く名古屋や四日市の方たちも参加しました。
指揮の江村先生からコメントをいただいておりますのでご紹介します。
5月12日は、スズキ・メソードOB・OG会第16回演奏会に、初めて参加いたしました。多くのOB・OGの皆さんが、スズキを心の故郷として集まってくださることを、とても嬉しく感じます。
守田千恵子先生よりお話をいただき、指揮者としての参加でしたが、オーケストラパートの楽譜の準備についても担当いたしました。
「キラキラ星変奏曲」は私の師匠、故・新井覚先生が編曲されたものを使い、「狩人の合唱」は、グランドコンサート用に編曲された版を弦楽合奏伴で演奏できるように、手を加えさせています。ザイツの「協奏曲5番第1楽章」については、昔々の教本のピアノパートにはソロの後、後奏があったのをご存知の方は少ないと思いますが、オーケストラのパート譜には、入っていますから、それを演奏いたしました。ザイツの斬新な和声進行に、感心された方がいらしたようです。
ヴィヴァルディの「イ短調協奏曲」は、全楽章の演奏でしたので、このような形で第2楽章が演奏されたのは、極めてまれだと思います。
弦楽オーケストラとしては、モーツァルトの「ディヴェルティメントK.138」を演奏しました。少ないリハーサル回数ではありましたが、手応えを感じる素敵な演奏だったと思いますが、日頃から音楽がOB・OGの皆さんの心の糧となっている結果だと思います。
加えて、当日は第28回アンサンブル・フェスティバルも開催され、スズキの生徒さんたちの、音楽をする姿勢が、このように育っている姿を拝見して、感動しました。
江村先生、本当にありがとうございました。
プログラムは、下記の通りです。
・パッヘルベル:カノン
・ザイツ:協奏曲 第2番 第3楽章
・ザイツ:協奏曲 第5番 第1楽章
・ヴィヴァルディ:協奏曲 イ短調 全楽章
・モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
~全員合奏~会場の皆さんとご一緒に
・シューマン:二人のてきだん兵
・ウェーバー:狩人の合唱
・鈴木鎮一:キラキラ星変奏曲
普段は鈴木鎮一ヴァイオリン指導曲集に付属のお稽古CD(ピアノ伴奏付きの音源)で我々は練習しているわけですが、OB・OG会コンサート始まって以来、江村先生の指揮で、初の試みとなる指導曲集の曲をオーケストラをバックにザイツやヴィヴァルディのコンチェルトをソロで演奏した現役の子どもたちにとっては、貴重な体験となりました。
終演後は集合写真を撮って、夕方に懇親会会場へ移動。新宿の小田急ハルクの地下にあるドイツ料理「ミュンヘン」です。江村先生や今回のコンサートに聴きに来てくださった小林庸男先生をはじめ、OB・OGと異業種交流を深め、楽しいひとときとなりました。
スズキ・メソードOB・OG会は2010年に発足して以来、今年で14年目。「心のふるさとキラキラ星」を共有する皆様と「一生楽しめるスズキ・メソード」を目指して活動しています。
各楽器科で皆さんそれぞれ違う楽器を習われたと思いますし、違う仕事に就いておられる方もたくさんいらっしゃいます。全課程を卒業されていなくてもまったく構いませんので、異業種交流の場として、皆様とこの「一生楽しめるスズキ・メソード」で、お世話になった先生方に恩返しができるよう、OB・OG会として今後とも皆様が楽しめるような行事を企画していきます。1人でも多くの皆様のご参加をお待ちしていますので、まずはスズキ・メソードOB・OG会事務局に気軽にお問い合わせください。
→お問い合わせ